あらすじ
2020年5月7日（木）～AXNでシーズン7日本初放送（全22話）
(アメリカ放送 2018年9月～）
退職者
ラス・ラポイントという、77分署にいるマウチの知り合いが退職する事になった。
35年もの消防士生活だった。
評判の良い人物だったが、マウチだけは恨みを持っていた。
過去、消防士の大会に出場した際に、プラットが来ているからいいところを見せようと、ラポイントに手を抜いてくれと頼んでいた。
だがラポイントは、最優秀消防士のメダルを取る為、マウチをコテンパンにしていたのだった。
皆で挨拶に行くが、マウチだけはヘソを曲げたまま行かなかった。
ハーマンにラポイントを紹介してもらったリッターは、別れ際に握手した手をなかなか離してもらえず、気になる言葉をかけられる。
「優秀であるほどこの仕事はキツい。気を付けるんだぞ」
ラポイントが退職パーティーを遠慮したと知ったハーマンは、モリーズで簡単な送る会を開く。
そこでラポイントは、避けているマウチに謝罪を兼ねて、最優秀消防士のメダルを贈った。
さすがに受け取れないとマウチは恐縮したが、ラポイントはカウンターに置いて去って行った。
「もう必要ないんだ」
最初はラポイントの笑える昔話で盛り上がっていたが、次第にキツイ現場の話になっていき空気が変わる。
ラポイントの様子もおかしくなり、ハーマンがそろそろお開きに、と止めに入った。
そのままラポイントは取り乱し、ハーマンに抱えられて店を出た。
その姿にリッターは思った。
「消防学校では習わない。どれだけ精神的にキツいか」
翌日、リッターはラポイントがマウチにメダルを渡していたと知り、不安を感じた。
「彼が無事かどうか様子を見に行くべきだ。頼みます。僕の勘を信じて」
ハーマンはリッターに従い、仲間を連れてラポイントの自宅へ向かった。
するとリッターの勘は当たり、実はラポイントは数ヶ月前に別居をして1人暮らしをしている事が分かる。
別居に退職。ラポイントは決して大丈夫ではなかった。
その場でリッターは、ハーマンに打ち明ける。
実は消防士だった叔父が2年前に自殺していた事を。そして事前に気づけなかったという後悔を。
「ラポイントも同じです。まだ間に合う」
ハーマン達は、妻や牧師と一緒にラポイントのアパートを訪ねた。
「お前は窮地にいる」
「そんなことはない」
「俺たちは何があっても決してお前を見捨てない」
ハーマンは局に支援体制がある事を伝えた。
「トラウマを抱えた消防士を助ける場所がある」
牧師も1人で抱えないよう説得をした。
マウチはメダルを返した。
「行ってみないか？」
ラポイントはハーマンとマウチに抱き着き泣いた。
白鯨
美容院の放火犯は、セブライドの父ベニーが「白鯨」と名付け追っていた人物だった。
キッチンタイマーを利用した時限爆弾と、侵入前に電気を切るのが手口だった。
2002年から2年間で8件の放火事件を起こし、2人が死亡、6人が負傷している。
目撃情報は唯一1人の被害者キャロル・スピアーズのものだけ。
残っている資料は、30歳くらいの男性で180センチ、太目の体形だった。
今回の放火までは犯行は止まっていたが、その理由も不明。
詳細は公表されておらず、模倣犯の可能性もなかった。
セブライドは大隊長に関わるなと念を押されるが、思い入れが強い為自らハブル中隊長に資料を渡しに行った。
しかしハブル中隊長の態度は事務的なもので、焦るセブライドはその温度差に危機感を抱く。
署に戻ったセブライドは、大隊長から再び手を引け、と釘を刺される。
「親父さんに関係した事柄では、どうしても判断力が鈍りがちだ」
それでもセブライドが引かないと早上がりするよう命令した。
「本来の仕事をする気になったら戻ってこい」
探偵セブライド
当然、家でじっとしている訳もなくセブライドは独自の調査を始める。
まずは近所の人が手伝って片付けをしている美容院へ行き、オーナーのナイヤに話を聞いた。
ナイヤには特に思い当たるような節はなかったが、出火前に停電があった事を知らせた男が立っているのを見つける。
男はギャビン・ハーキーと言い、ナイヤの手伝いをする訳でもなく文句ばかりつけるイヤな奴だった。
セブライドはナイヤから、飲酒運転による殺人で刑務所を出たばかりだと聞き、ハーキーが白鯨ではないかと疑う。
ハーキーにも話しかけたが、ハーキーはふてぶてしく非協力的で、疑いを持つセブライドはつい興奮して殴りかかり、ナイヤ達に止められていた。
ハーキー
ハーキーが怪しいという事をハブル中隊長に伝えたのはケイシーだった。
ケイシーだけはセブライドを信じていた。
だがハブル中隊長は、住民に不信な人物はいなかったと、やはり取り合わなかった。
そもそも白鯨の目撃情報は、シカゴの男性半数に当てはまるものだった。
しかもハーキーは停電があった事を教えている。
「彼が犯人なら何故調査に協力を？」
その場にいなかったケイシーには答えられなかったが、ケイシーはセブライドが正しい可能性はある、と味方をした。
その夜、モリーズでケイシーがセブライドに報告をすると、資料に「犯人は侵入方法を我々に知られたがっている。スリルを楽しむためだ」というベニーの調査記録がある事が分かる。
ハブル中隊長がちゃんと資料を読んでいれば、ハーキーの行動が当てはまると分かったはずだとセブライドは悔しがる。
セブライドは改めて父親の残したノートを見て、親父には敵わないと思っていた。
目撃者
翌日、セブライドはハーキーの写真を撮り、唯一の目撃者であるキャロル・スピアーズに会いに行った。
キャロルは、ベニーが何度も会っていた事もあり、セブライドの名字ですぐに気づき、話しは早かった。
またキャロルの腕にも火傷の痕が残っていた。
セブライドはもう一度、当日に見た事を話して欲しいと頼んだ。
キャロルは、カフェのトイレを利用する際に犯人を見たという。
そしてトイレから出た時にはもう火の海だった。
「男の顔は決して忘れない」
キャロルはハーキーの写真を犯人だと認めた。
セブライドは早速キャロルの家の中で、ハブルに電話を掛けた。
その間、キャロルはセブライドの持って来た資料を盗み見ていた。
セブライドは鏡越しに気づき、「見せられない」と注意をした。
「ごめんなさい」
キャロルは謝るとコーヒーでもいかが、とキッチンへ行った。
するとセブライドは家の中に、配線等の工具が置かれているのに気づく。
ふと思い、家に入る時に手伝って運んだ段ボールの中を覗くと見慣れたキッチンタイマーが入っていた。
そして家の中でキャロルの姿を捜すが、キャロルは裏口から出て車で逃走していた。
次の標的
セブライドは気づいた。白鯨はキャロルだ。
ベニーが何度も会っていたのは、恐らくその時にすでに疑っていたからだったのだろう。
家からは次の標的の資料も見つかっていた。
セブライドは大隊長に電話をかけ、ターゲットの教会を知らせた。
大隊長達はすぐに教会に向かい、利用者達を避難させた。
ケイシーは電話でセブライドに案内させ、爆弾を探した。
すると発見するが、爆弾は鍵のかかったドアの奥にあった。
鍵を壊そうとしていると、タイマーが作動して発火してしまう。
それでも諦めずケイシーはなんとか鍵を壊し、ハーマンに消火させ炎が広がるのを防いだ。
犯人捜し
女性の放火犯は稀だが、人格障害があり、大抵独身だった。
キャロルは結婚により精神的に安定し、それで15年間放火の衝動を収めていたようだった。
3ヶ月前、離婚をしたのをきっかけに犯行再開に至ったのだろう。
ハブル中隊長はセブライドを正式に調査チームに入れた。
セブライドは、キャロルを捜す為の手掛かりを発表した。
「スピアーズの動機は恨みや欲ではない。混乱によるものだ。
身元がバレたからといって犯行をやめるとは思えない。
急いで手を打つべきだ」
シルビーが大分ケイシーの事を意識し始めています。
が、特に何かあった訳でもないのであらすじからは省いております。
またキッドが相変わらずセブライド、セブライドって気にしててうざかったけど、それもどってことないのでスルーしています。
セブライドの白鯨探しは、3話構成？ 次回がシーズン・ファイナルになるので決着かな。
それにしても、目撃者が放火犯というのは面白かったけど、ベニーはそこまで気づいていたなら何故15年間も放置する羽目になっちゃったんだろう？？
キャロルもキャロルで、これまで逃げきれてきた放火犯としては今回はうかつっていうか、まるで捕まえて欲しいかのようなバレバレさ？ｗ
家を飛び出た後にも放火できる環境を整えられるのかって考えると、セブライドがそんなに焦らずとも……と思ってしまうんだけどｗ
そういえば大隊長の「家に帰れ！」は、どっちかというとセブライドに「調査しろ！」と言っているような気がしましたｗ
本当に手を引かせたいなら、仕事させて目の届く所に居させないとｗ
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