LAW & ORDER:性犯罪特捜班/SVU シーズン20 20話「義父と義娘/The Good Girl」

2019/09/28

LAW&ORDER:性犯罪特捜班 LAW&ORDER:性犯罪特捜班 シーズン20 クライム ジェーン洞 リーガルドラマ

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あらすじ

Virginia Sherwood/NBC | 2019 NBCUniversal Media, LLC


2019年5月17日(金)22:00~ FOX 日本初放送 (全24話)
(アメリカ放送 2018年9月~)

【登場人物】


親子喧嘩

派手な親子喧嘩の通報から、SVUが呼ばれた。

父親は、ギャレット・ハワード。母親のアンジェラは2年前に死亡し、2人暮らしの13歳の継娘マッケンジーの顔に痣が出来ていた。

病院に駆け付けると、痣どころではなくマッケンジーが妊娠している事が分かった。

父親捜し

ギャレットは、マッケンジーの妊娠を知らなかった。

カリシは継娘という事から、ギャレットに疑いをかけるが否定された。
「薬物中毒の実父がいるから養子縁組は出来ないが、父親だ。
実の子のように愛してる、精一杯育てて来た」

マッケンジーに聞いても、父親の名は言わなかった。
「妊娠は誰にも言ってない。
お腹の子の父親は見知らぬ大人。スーパーで声を掛けられて車に乗った」

強要はされていないと平然としていて、事の重大さを分かっていないようだった。
「あなたがされたことはね、法律の下ではレイプなの」
マッケンジーははっとした。

マッケンジーの中学で聞き込みをすると、マッケンジーが同級生の中ではかなりマセた存在であることが分かった。
男子生徒をその気にさせるが、相手にはしていないようだった。

教師

そんな中、ドレイファスという演劇の先生と親しくしていると噂を聞いて、本人に確認をした。

妊娠の事を伝えると、ドレイファスは驚いた。
「あの子には触ったこともない」
だがドレイファスの車は、マッケンジーが乗ったという車と一致したので連行した。

ドレイファスは、8年間の教師生活で問題を起こしたことはないとマッケンジーとの個人的な関係を全面否定し、自らDNA検査を望んだ。

ところが何故か父親がDNA検査を拒否し、このままマッケンジーの希望通り子供を産ませると言い出した。
「愛してるから、望み通りにさせる」

誤解

犯罪がなければ、裁判に持ち込めない。
父親が判明しない限り、犯罪かどうかも分からない。
オリビアは何か方法がないかとピーターに相談をし、動議を申し立てる事になった。


進捗を聞いたロリンズは、未成年のプライバシーを侵害するかも、と心配している事をオリビアに伝えた。
「父親が誰であれ、暴けばその人の人生を破滅させることになる。
マッケンジーは同級生の立場を守ろうとしてるのかも」
「相手が40歳の教師なら?」
「あなたは? 赤ん坊の父親に伝えた? 中絶したと言ってたじゃない」
「そんなことは言ってない。私はこう言ったの。
"後悔を抱えて生きるのはつらい"。
あなたは誤解した」
「騙された」
「そうね、ごめんなさい。複雑だからごまかした」
「プライバシーね。私が言いたい事と同じ」

告白

オリビアとロリンズが会話をしていると、SVUに突然マッケンジーがやってきた。

「ドレイファス先生が父親だと言ったら、ギャレットが怒って大変で……」
検査したらどうせわかると思って、告白したという。
「先生に迷惑がかかっちゃう」

ドレイファス

ギャレットが家を飛び出して行ったとも聞いて、ロリンズ達はすぐにドレイファスの自宅に向かった。

だがすでに遅く、到着した時にはドレイファスはトロフィーで頭を殴られて死んでいた。
「殺す気はなかった」

ギャレットは逃げも隠れもせず、怒りで我を忘れたと素直に犯行を認めた。
すぐに後悔もしていた。
「相手が犯罪者でも罪は罪だ」

ピーターは第2級故殺罪で2年、保護観察1年を提案したが、弁護士は陪審員の同情を狙って裁判を選んだ。

ところがピーターの元に、ドレイファスと結婚を前提につきあっていたという男性がやってきた。
「女性ととセックスしたなんてあり得ない。絶対にない」
ドレイファスがゲイであることは、教師という立場上隠していたので誰も知らなかったという。

裏付けは、家族全員に友人全員。
凶器となったボウリングのトロフィーは、2人の出会いのLGBTQのリーグのものだった。

マッケンジーは嘘をついていた。
だがオリビアが確認してもマッケンジーは嘘を認めなかった。
「私のせいであんなことになった」
と悔やみながらも、ギャレットが保釈されるからと好物の買い物をしていた。

オリビアの追求に、マッケンジーはギャレットが父親だと疑われている、と気づいた。
「先生よ。でももう証明できない」
「先生じゃない、ウソが原因で殺された……」
「ウソだと知ってたら殺さない‼」
マッケンジーは思わず言っていた。

オリビアは、マッケンジーがあえてギャレットにドレイファスを殺させたのかもしれない、と考えた。
マッケンジーはギャレットを庇っている……。

新事実

ピーターは裁判で、マッケンジーを証言台に召喚した。
ところが、正当な理由によって異議が通ってしまった。

「彼女は証言できません。被告人との秘匿特権があるので」
継親子には特権はないはずだが、弁護士が言っているのは配偶者間の特権だった。
ギャレットとマッケンジーは、正式にミズーリ州で結婚していた夫婦だったのだ。

裁判は休廷となった。

結婚の証明

婚姻許可証の日付は2018年で、母親が死んだ翌年だった。
マッケンジーに結婚が理解できているとは思えなかった。

現在、約20州で婚姻年齢の規定がなく、大勢の未成年者が結婚をしている。
ミズーリは幼妻の量産地の1つだった。
ミズーリの州法では、血縁者の同意があれば合法的に結婚できる。

同意したのはマーカス・トリバー。
前科者のマッケンジーの実父だった。

叔母

コネティカットにいるマッケンジーの叔母のペネロペを訪ね、マーカスの居場所を入手した。
叔母は何も知らず、すべてを伝えると驚きギャレットの事を「変態野郎」と言った。

それでも姉が死んだ当時は、マーカスと一緒にいるよりもマッケンジーが幸せだろう、とギャレットを信頼していた。
「マーカスには5000ドル渡して、2人に近づかないように追い払ったんだけど」
マーカスは、その後も金をせびり続けていた。

マーカス

マーカスのアパートを訪ね、マッケンジーの妊娠を伝えると、驚きはしなかった。

ロリンズはいくらで結婚に同意したのか、手錠を見せつけて吐かせた。
「1万ドルだ」

家庭裁判所

ピーターはマーカスを連れて、家庭裁判所に婚姻無効の申し立てをした。
マーカスは同意したのではなく、賄賂で動かされたのだと。
「娘は13歳だ、俺がバカだった」

だがマッケンジーは、初めて会った時から彼を愛していたと証言した。
「ママと付き合ってた頃から。
私が寝る時、本を読んでくれた。素敵な声でね。鳥肌が立った」
その間、ギャレットは嬉しそうだった。

マーカスの事は指を指して知らない、と言った。
「あの人の許可はいらない。妻として夫を愛してる。死んだ時にママから彼をお願いって、言われたし」
マッケンジーにはその意味さえ分かっていなかった。

だが家庭裁判所は、賄賂ではなく援助であれば不正には当たらない、とNYでも2人の婚姻を認めてしまった。

突破口

ギャレットの弁護士の訴えで、裁判での婚姻関係への言及が禁止された。
「陪審員に証拠ではなく偏見を与えるから」

このままでは、有罪に出来ないかもしれないと突破口を探していると、カリシの報告を受けてオリビアが閃いた。

「妊娠で産婦人科で初診を受けたのは結婚半年後だった」
ギャレットなりに手順を踏んでいるようだった。
「レイプじゃない……」
オリビアは、本当に愛しているなら彼女を守るはず、とそれに賭ける事にした。

起訴

公判前に2人を呼び出し、ギャレットの起訴を取り消した。
そりゃそうだろう、とギャレット達は余裕を見せたが、それはつかの間だった。

「マッケンジーを起訴する」

マッケンジーは、ギャレットが復讐する事を完全に予測できたのに、ウソをついて殺人を招いた。
「親密な仲だったのだから分かっていたはず」

ギャレットは弁護士に何とかしろ! と取り乱した。
「あなたは刑務所で子供を産むのよ」

ギャレットはオリビアの読み通りマッケンジーを守り、第1級故殺で20年となった。
連行されるギャレットを見て、マッケンジーは泣き叫んだ。

マッケンジー

マッケンジーのアパートまでオリビアが様子を見に行くと、マッケンジーはあからさまに不機嫌だった。
「私の人生をぶち壊した」
自分はコントロールなんかされていない、とオリビアが何を言っても自分の望みだと言い張った。

「ギャレットはかけがえのない時間をあなたから奪った」
だがこの一言を聞くとマッケンジーは黙った。
青春時代を想うと、マッケンジーにも思い当たるようだった。

「赤ちゃんの目を見れば、きっと感じるわ。
あなたは愛され、必要とされているのだと。
でもその分責任は重い」
「いいママなのね」
「どうかしら? 試行錯誤よ」
「でも生きてる」

オリビアはたまらなくなり、マッケンジーを抱き寄せた。
マッケンジーも素直にオリビアにすがり、泣いた。


21話「イタリアの記憶/Exchange」へつづく

かんそう

ドラマの中でも言っていましたがまさに「変態野郎」で、気分の悪くなる話でした。

最初の親子喧嘩は、夫婦喧嘩だったという。

マッケンジーの話では、母親が生きている頃からギャレットに恋をした事になっていますが……。
ギャレットも最初からマッケンジー狙いだったって感じに思えるし……。

あらすじからは省きましたが、ギャレットが開き直ってマッケンジーを褒めたたえるシーンがあるのですが、「こんな美しい子を愛さずにいられるか」って本当にキモかったです。

母親が死んで2人きりになれて本望だろうと思いますが、一応母親を失った上、マッケンジーまで失いたくないから「結婚」を恥じているわけじゃないけど、偏見がある事を理解しているので(引き裂かれないよう?)隠していた……、というようなことも言ってました。

とにかくマッケンジーは大人びていて、そういった事情もちゃんと把握してはいるんですよね。
だからマッケンジーもギャレットとの結婚は隠していたし、お腹の子の父親であることももちろん言ってなかった。

その上、バレないように先生を父親に仕立て上げて、かつ検査されたらお終いだとギャレットまで操って殺させた。

最初マッケンジーってまさか実年齢は30歳って最近の事件のヤツ? っていうか「エスター?」って思ってましたw
さすがに最後、死んだママを想って泣くマッケンジーを見てそれはないな、と確信しましたけどw

マッケンジーは確実に被害者なんですけど、なかなか同情しきれないように描かれていて。

それが最後のワンシーンでガラリと価値観を変えさせられるという。
やっぱり母親を失い、判断力があいまいなまま、父親の記憶もないところにマッケンジーに執着するギャレットに洗脳させられちゃうのは仕方ないんだな~と。

それしかまだ10代になったばかりのマッケンジーには、生きる道はなかったっていう。

厳しい……。完全な虐待なのに誰も止める事が出来なかった。

見ていてもなかなか先が見えず見応えがあり、気分の悪くなるテーマでありながらも「面白い!!」と思えるのがSVUの凄さでした。

あ、今週もフィンはお休みでしたw ツアーでもしてたのかな?w


21話「イタリアの記憶/Exchange」へつづく

(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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