あらすじ
Who is Charlie? • Shut Eye on Hulu
占い師
チャーリー（ジェフリー・ドノヴァン）はLAで占い師をしていた。
とはいえ、占い師としての特別な能力があるわけではなく、あくまでもビジネスとしてだった。
元締めは、フォンゾ・マークス。
ドラッグ同様、担当の店の売り上げの一部を収めて管理されていた。
チャーリーは占い師でもありながら、そんなフォンゾの下請けの1人としていくつかの店を持っていた。
妻リンダに息子ニック、娘との暮らしは決して裕福ではなかった。
エドゥアルド
最近の長期的なカモは、エドゥアルドという男性客だった。
梱包業者だと言っているが、危ない商売で稼いでいるようで、金を持っていた。
最近は、息子のヘクターがアスペルガーだと診断されて悩んでいた。
「金ならいくらでも払う」
チャーリーは、すぐに金に飛びつかずに、翌日、私物を持ってこさせる事にした。
妹シルヴィア
妹のシルヴィアが電話に出ないというので様子を見に行くと、店が荒らされ、怪我をしていた。
シルヴィアも占い師をしていたのだが、実はフォンゾの囮客によって、派手なペテン行為がバレてしまい暴行を受けていたのだった。
フォンゾ
チャーリーはシルヴィアの件を謝りにフォンゾに会いに行った。
シルヴィアが逆らうのは初めてではなかった為、容赦はなくイースト・ハリウッドとバンナイズの店を取られ、稼ぎの25％を失う羽目になってしまった。
ただ大人しく手相を見て金を集めるだけ、それがフォンゾの出していた許可だった。
「ルールを知りながら破った。ツケは払わせる」
ベガスから出て来たばかりのチャーリーは、初対面でフォンゾに骨を折られていたという過去があった。
チャーリーはフォンゾに従うしかなかった。
「シルヴィアを審判にかける」
話しが済むと奥さんに何か買え、といつものように取り上げた他人のクレジットカードを土産に渡された。
「明後日までに使え」
その様子をフォンゾの母親リタ（イザベラ・ロッセリーニ）が側で見ていた。
尾行
チャーリーは道中、白いバンに尾行されていた。
そのバンが停まっていたので声を掛けた。
すると、中から男が出てきてチャーリーを貼り倒し、頭を蹴った。
アマンダという女性客の恋人で、彼氏が浮気をしていると占ったのを恨んでいたのだった。
脳震盪
チャーリーは前頭骨を線状骨折していた。
出血はないが脳震盪を起こしてしまった。
リンダは、いよいよケチな割に危険の多い商売に嫌気が差して、ナディーンを狙おうと提案した。
パーティーで知り合った女性で、実はこちらもリンダが尾行して家を突き止めていたのだった。
豪華な家に高級車、きっといいカモになる。
だがシルヴィアの件があったばかりのチャーリーは「フォンゾに内緒にはできない」と乗らなかった。
「隠れてカモに手を出せば砂漠で死体になる」
リンダはチャーリーが昔とは変わったと感じた。
催眠術師
2人が家に戻ると、催眠術師のジーナが来ていた。
ジーナは、仲間になる為にチャーリーに催眠術を掛けた。
だが、リンダがそれに気づき催眠術を解かせて追い返した。
リタ
チャーリーは、リタにこっそり会いに行った。
彼女ならフォンゾとは違って話が分かり、審判が止められるだろうと期待して。
だが、期待したようにスムーズにはいかなかった。
「私の優しさに付け込まないで。
偽善者ヅラするのが何より嫌いなの」
異変
チャーリーは、息子のニックを学校に迎えに行き、一緒にスーパーに立ち寄った。
すると突然、チャーリーの頭の中で他人の声が響き始める。
しかもそれはその少し後で、現実の光景となって繰り返された。
身近な範囲の予知能力のようなものだった。
チャーリーはそのまま倒れ込んでまた病院に運ばれた。
CTスキャンの結果、医学的な問題は何も見つからなかった。
だが、病院内でも再び軽い予知能力が現れた。
周辺の患者や医者の会話が頭の中に響き、その後でそれが目の前で繰り返される。
チャーリーとリンダはそれが催眠術師の仕業だと考えた。
追求
2人は、子供達を病院から先に帰し、ジーナのモーテルへ押し入った。
リンダがたばこの火で拷問をしたが、ジーナは雇いたくなる軽い暗示をかけただけで倒れる等は知らないと言った。
拷問を続けようとしたリンダを制して、チャーリーはすぐにジーナの言う事を信じて退室した。
おそらくその先も予知できていたのだろう。
だがそうとは知らないリンダにとっては、チャーリーを生ぬるく感じていた。
審判
シルヴィアの審判が始まった。
シルヴィアはツバを吐きかけられながら、仲間達の間を歩いた。
それはリタが思いつきで考えた「ツバの儀式」だと笑って説明を受けると、チャーリーはホっとした。
やはりリタが最悪なパターンを回避してくれたようだ、と。
しかしまだ儀式は終わっていなかった。
リタの手にはナイフが握られていた。
「マークス・ファミリーはロマの民なの。
肝に銘じて起きなさい」
嫌がる妹は取り押さえられ、頬にMの文字を刻み込まれた。
リタも決して甘くはなかったのだ。
チャーリーは自分に助けを求めるシルヴィアに何もできなかった。
「これがルールだ」
そう言うしかなかった。
シルヴィアはそれでも足を洗う気はなかった。
顔の傷は神秘性を増す位に思っていたし、フォンゾの言うなりのチャーリーを望みが低いと批判した。
だがチャーリーは反対した。
「ベガスに帰れ」
転機
翌日、エドゥアルドは予定どおり息子の私物だとTシャツを持ってきた。
そのTシャツには見覚えがあった。
昨日病院で、耳の治療を受けていた少年が着ていたものだった。
その少年と医師との会話は予知で聞いて知っていた。
そして今も予知をしていた。
この部屋が銃撃に合う。
エドゥアルドに伏せろ、と知らせ命を救った。
エドゥアルドは、案の上銃を持っていた。何等かで揉めて命を狙われたのだろう。
チャーリーはエドゥアルドの命の恩人になった。
そして、後始末を引き取ってエドゥアルドを帰らせると同時に言った。
「耳の検査をして。息子さんはアスペルガーじゃない」
耳の中にある何かのせいで聴覚が弱まっている、と医師が言った事を占いで出た結果のように伝えた。
「本当か？ この恩は忘れない」
チャーリーは警察には、発砲してきた車を「力こぶのロゴのある白いバン」だと伝えた。
アマンダの彼氏の仕業に擦り付ける為に。
チャーリーの目的は、エドゥアルドを味方につける事だった。
浮気
リンダはジーナと浮気をした。
このところのチャーリーに不満を感じていたから。
「夫は変わってしまった。
いい男だった」
決断
リンダが帰宅するとチャーリーは待ち構えていたようで、ファイルを見せた。
ナディーンの事を調べ上げていたのだった。
ナディーン・デイヴィスは、石油とガスで財産を築いたカービー家の娘だった。
夫のアダムはそのおかげで、全国にオフィスやモールを持つ会社を経営している。
たしかにリンダの目の付け所は間違っていなかった。
「彼女を落とすぞ。
フォンゾの使い走りはもうやめる」
リンダの望むチャーリーに戻ったようだった。
かんそう
Huluで配信されていただけあって、独特の雰囲気がありいわゆる放送物とは違う、自由さを感じました。
まだ1話目ですが、ざっくりいうとドラッグ物の中身が「占い」に変わったような感じでした。
元締めがいて、下請けがいて。
頭が上がらなかったけれど、予知能力を手に入れて反撃？ というか独立を目指すといった感じ。
占いビジネスというだけで、面白そうだなとフックがありましたが、実際に「予知能力」を手に入れてしまうというファンタジー要素もあって、1話目としては十分楽しめました。
「バーン・ノーティス」では万能スパイでありながらどこかお人よしでもあったマイケル役がはまっていたジェフリー・ドノヴァンですが、今回も一見冴えないヘタレだけど潜在能力を秘めていそうなチャーリーもはまっていそうです。
ていうかただ格好良いっていう欲目なのかもしれないけどｗ
それに、イザベラ・ロッセリーニがゴージャス感をUP!
しかも一番悪じゃね？ みたいな役もいい感じ。
それにしても、ハリウッドのVERSACEへの信頼度は鉄板ですねｗ
今回もフォンゾの登場は、海パンいっちょだったのですがそこにVERSACEのグレカ（ラーメン模様みたいなやつｗ）がチラっと見えた瞬間に、「ああこいつは悪で金持ちだな」と伝わるというｗ
その後、真っ赤なVERSACEのローブを羽織るのですけど、間違いなくボスって感じでｗ
着てるだけで何の説明もいらないｗ すごい威力を発揮する優秀な小道具！！
単なるビジネス占いが、予知夢を手に入れた事で信ぴょう性をぐんと増した瞬間もワクっとしました。
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