【最終回】THE BLACKLIST シーズン4 第22話「ミスター・キャプラン(後編)/MR.KAPLAN(NO.4)」

2017/06/28

クライム サスペンス ジェーン洞 ブラックリスト ブラックリスト シーズン4

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あらすじ


William Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC.

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出頭


ケイトがゲールに連れられて、司法省に出頭した。
クーパーのチームとレッドについて、証言する代わりに免責を要求すると、即座に認められた。
ケイトは、身辺整理に見張りなしの1日も条件に付け加えると、用事を済ます為に何処かに向かって行った。


FBIのチームではケイト出頭を受けて、警護を命じられざわついていた。
アラムは仲間を売るような証言はしないだろう、とサマルが言うとリズは、どうしてアラムの事を召喚できたのか、と言う。
ゲールはアラムの事を知らないはずなのに。

クーパーは、もうチームを守れない、と正直に言うが、部下達はおのおの言いたい事を言って気にしていないようなので、もう一度「間もなく我々は逮捕される」と言い直した。
そしてそれを導いたレッドへの怒りを表す。
なぜあの日、レッドはFBIに出頭して来たのか。
「とっくにするべきだった事をする」
と言うと、部屋を出て行った。


ケイトが向かったのは、タンジ農場だった。
Kというイニシャルを掘った木を目印に、数歩数えた先に何かを埋めていたらしい。
許してカタリーナと言いながら、掘り起こし始めた。


ヘンリー・プレスコット


William Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC.


リズがレッドのモーテルの部屋に行って状況報告をすると、ヘンリー・プレスコットという問題解決の達人を探すように言われる。

殺人であろうとも、自殺に見せかけたりして、スキャンダルをスキャンダルに見せずに揉み消す事を専門で請け負っている。
彼を見つければ大陪審をひっくり返せるが、ケイトに追い詰められて、使えなくなった偽造IDも処分した上、資源はほとんどないレッドには探している余裕はなかった。


FBIが手掛かりの窓口から、顧客の1人であるアメフト選手のJ.J.ブリックマンを突き止めると、レッドが向かった。

J.J.ブリックマンは、バーを新開店させる打ち合わせをしていた。
そこへいきなりレッドが登場し、プレスコットの連絡先を教えろと脅した。
連絡は困った時だけ、と断られると、さくっと銃を出して同席していた売人を撃って負傷させた。


まんまとプレスコットを呼び出すと、レッドは2015年11月19日にデュポンサークルで引き揚げた荷物の在り処を聞いた。
当然素直に言うはずがないが、殺すよりも名前を公表して廃業に追い込むとプレスコットを脅して、口を割らせた。


プレスコットは、保険代わりに顧客に関する証拠品を保管していた。
日付で管理された保管庫をレッドと一緒に探すのは、いきなり呼び出されたレスラーだった。
プレスコットには、フランク・スタージョンという偽名で紹介された。
レッドの求めるものは、レスラーの求めるものでもあるようだった。

あらかじめ長いゴム手袋とマスクをするように言われ、倉庫を探すとレッドが目的のドラム缶を見つけた。
絶対に興味を持つと言われて、おそるおそるドラム缶を開けるレスラー。
液体に手を突っ込んで何かを持ち上げると、それは探していたレヴェン・ライトの遺体だった。
「おめでとうドナルド。君のレヴェン・ライト捜しは終わった」


ヒッチン



ライトの遺体から、証拠の銃弾を手に入れると、レッドも加わりFBIでミーティングをした。
「これで未来が変わる」
その未来は、2つあった。
銃弾からヒッチンを殺人犯として逮捕する未来と、この銃弾を利用してヒッチンと取り引きして、全員の逮捕を免れる未来。

レスラーは自分が選ぶべき未来がわかりながらも、くやしさを隠せない。

ヒッチンが口走った「トミー・マーキン」という名前。
レスラーの父親を死に追いやり、逃げ延びた男で、その話はライトにしかしていなかった。
そういう男を逃がさないために、それが警官になった理由。
まるでレヴェンからの真相解明を願うメッセージだと思ったと。


レスラーは、レッドと共にヒッチンを訪ねた。
相変わらず、魔女のような恐ろしく、憎らしい顔で余裕の嫌味が止まらないヒッチンに、レスラーは一度は無理だと言い出していた。
だが、レッドがなんとか仲介役となり話しをまとめる。

ヒッチンの余裕は、ヒッチンもプレスコットの顧客でライト殺しを処理させていたからだったが、そのプレスコットから証拠を入手したとなれば、話しは変わる。

プレスコットの名前を聞いた途端に、目の前の銃弾が本物であると悟ったようで、態度を一転させた。
今後、ライトと自分の名前を同じ文章の中で使わないという条件で、すぐに大陪審を解散させた。

ゲールが食って掛かったが、さすがに権力の大きさに止める事は出来なかった。


ケイト


チームの危機にリズも何か動こうと思ったのか、リズはケイトに連絡をし、2人で会って話しをしたいと言っていた。
ケイトは、そんなリズですらもう信用できないと言い、仲間に拉致させて会う事に。

リズに会う直前に、起訴取り下げになった連絡を受けていた。
それは免責を失ったと言う事でもある。

レッドは、リズと連絡が取れない事から取り下げの喜びよりも、リズの心配をしていた。
作戦失敗となったケイトがどんな手段に出るのか分からない。
すぐにゲールの携帯を脅して奪い、ケイトの連絡先を入手し、クーパーにもリズを探すよう伝えた。


リズがケイトを見つけると、ケイトは作戦失敗に打ちひしがれているようだった。
リズの手を握り、疲れたといい、カタリーナとの約束を守れないかも、と弱音を吐いた。
守る必要はない、終わらせればいいだけというリズに、真実を教えられると言い出す。
「何故、彼があんたの人生に現れたか」
リズは、何だか怖いと口に出した。
自分の意志で一緒にくるなら守ってあげると、ケイトが言うと2人は車で何処かに向かっていた。


しばらくすると、リズを探していたレッドの仲間の車が追い付き、銃を向けて囲まれる。
ケイトはリズに言う。
降りればレッドを選んだ事になる。
降りなければ真実を。

馴染みのバズがケイトに降りるよう叫ぶ。

リズは、車から降りた。

近寄るバズを油断させると、ケイトは撃ち返し車を走らせた。
だが、その行く先の長い鉄橋にはレッドとデンベが先回りして待っていた。

Virginia Sherwood/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


レッドとケイトは車を降りて対峙した。
ケイトは、レッドに集中しすぎて見失っていた、と敗因を認める。
と同時に、リズを引き離す為にはただ真実を伝えるだけで良かったんだ、と後悔を見せた。
真実とは? とレッドは首を傾げるが、タンジ農場の秘密と聞くと声色を変えた。
「何をした」
静かだが低く凄味のある声だった。
「農場へ行って掘り起こした。あの子に渡すつもりだ」

FBIも到着し、リズが割って入ろうとする。そうしないとケイトが殺される、と。

Virginia Sherwood/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


ケイトは終わりを覚悟しているようだったが、刑務所へは行きたくないから、止めを刺せとレッドに言った。
自分が死ねば、知人に連絡が行き仲間がリズに秘密を届ける手配をしてある。
不測の事態に備えるのは、レッドに教わった事だ、と。

だが、レッドははっきりと「私は殺さない」と言った。
更には、あの時だって過ちだった、と認めた。
それを聞いてもケイトの意志は変わる事はなかった。

最後の言葉は「愛していたよ、レイモンド」。
そう言うと、ケイトは鉄橋の上から身を投げた。


アラム


ジャネットに付き添われながら、大陪審に出席するも、証言をしない事から法廷侮辱罪で身柄拘束されてしまっていたアラム。

そんなアラムに新事実を伝えにサマルは面会に向かっていた。
途中で、ジャネットに会うと、アラムを売ったのがジャネットである事が調べたらわかったから、これからチクりに行くから、と啖呵を切った。
だが、実際アラムに会うと、ジャネットの存在が支えになっている、とアラムが言うのを聞いてサマルは思い直す。
ただアラムを励まし、カメに餌をやったと言って帰って行った。


その後、無事解放されFBIに帰ってくるアラムをサマルが迎える。
ジャネットはアラムを出迎えた際に、すでにサマルから聞いたと思って自分がちくったことを謝罪していた。アラムはそれによって事実を知った。
そして、本当の気持ちにも気づいた。
サマルに「何故ジャネットの事を黙っていた」と聞いておきながら、答えさせる暇も与えず、キスをしていた。


親子鑑定


クーパーはリズを呼び出し、過去の思い出話を始めていた。
すると、レッドとペンタゴンの特別統合チームで一緒だったと言う事を知る。

レッドは海軍でソ連のスパイ、シーデュークをマークするという防諜任務に就いていた。
だが、ソ連側がレッドに気づき10日間拉致して拷問されてしまう。
それを、FBIとネイビーシールズの合同チームが救出していた。
クーパーの任務はシーデューク逮捕の為の物的証拠の確保だった。

William Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC.


だから、クーパーは証拠の中にレッドの血染めのシャツがある事を知っていた。
そしてその一部を今持ち出し、リズとの親子鑑定を出したという。
出頭した日に、するべきだった事。


そして、ケイト追跡の後、結果が出た。
リズはクーパーに過去のモントリオールの調査中に親近感が沸いた事から、自分でも調べた事を告白した。
だが、その時は怖くて結果を見る事が出来なかった。
今、乳母だったケイトを失い、過去の自分を知る者がいなくなってしまった。
今ならどんな真実でも受け入れる覚悟が出来たのだろう。

リズは今度こそ、結果を確認する。
――その表情は、穏やかだった。


ヒッチンとレスラー


レスラー復帰のIDを直接渡したい、とヒッチンに呼び出されたレスラー。
ヒッチンの悪態は復活しており、これからは他人じゃないから一層言う事を聞けと、さらに権力をひけらかして来た。
思わず触れられた手を怒りで強く振り払うと、ヒッチンは倒れてしまった。
打ち所が悪かったのか、たちまち頭から血が一面に滲み出す。

レスラーは、偽名のままでプレスコットを呼んで処理させる羽目になってしまった。


レッドとリズ


William Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC.


鑑定書を持ってレッドを訪ねたリズ。

レッドのこれまでのウソを責める。
レッドはリズの、父親だった。

私はあなたにそっくりよね。
側にいて犯罪者になるかどうかのプロファイルをしていたの?
実際そうなったわ。
自分でも怖い。

リズの気持ちを聞いたレッドは、「もう会いたくなければ……」と言い出す。
でもリズは、そんなレッドに「頭がいいのに鈍いのね」と言って、事実を受け入れる事を伝えた。

家族には、怒りや恐れの感情はつきものだと言う。
リズがずっと求めていた答えであり、唯一の家族なのだから、拒むはずがなかった。
やっと本当の家族を見つけてリズはレッドに抱き着いた。


だが、これがケイトのいう「真実」ではないようだった。
ケイトのいう真実は、どうやらスーツケースに隠されている。
リズがそう思っているのなら、そう思わせておくの方が都合が良いようだ。

それはレッドがカタリーナにしたことで、リズが知ったらこれまで通りにはいられなくなる事らしいが……。


その頃、ロッカーを開ける人物がいた。

それはトムだった。携帯で誰かに連絡をしている。
「キャプランの指示はとても正確だ」
エリザベス・キーンのネームがついたスーツケースの中身を確認すると、白骨死体が入っていた。




かんそう


とうとう、というかやっと。
レッドがリズの父親である事がはっきりしました。
これは希望通りで、スッキリ!!

それ以外の私の希望的予測はほとんどハズレでしたw
一応、チーム崩壊白紙とカタリーナの存在の浮上はあっていたけど、まあその辺は皆そう思いますよね。

てか、カタリーナはあのスーツケースの中の白骨死体なの!?
そういう浮上は希望していなかった!!
まだレッドとリズの絆は、すぐにでも切れてしまう危うい細さのようで。
もどかしいいいいい。
早くちゃんとした絆の親子de捜査が見たいのに!!


そして、ケイトの最期。
確かにこういう終わり方はあり得ましたけど、決してそんな事考えたくもなかった。
もちろん、望むはずない。
ただ、最後の最後までケイトはVSレッドの姿勢を崩さなかったから、ある意味「お疲れ様」と言う気持ちには整理がつけられたかも。
中途半端に改心や後悔を見せられなかっただけでも救いかも。

でも、やっぱり思い出は良き仲間、リズの良き乳母で、終って欲しかった。
ブラックリストというシリーズがこの先どこまで続くのかわかりませんが、私にとってはネガティブなエピソードとなってしまいました。


そして、もう1つ最後には出て欲しいと思ってたトム。
これもこんな形を望んではいませんでした。
キャプラン側の人間として、見たままを信じていいのか。
それとも、やっぱりリズを想ってダブルスパイ状態なのか。

スーツケースの中身の謎同様、いやーな終り方でした。
なんらかのクリフハンガーにはなるだろうとは思いつつも、その内容はやっぱり予測できるはずないですね~。

こんな、ずーっと緊張状態が続いていた中での、レッドとリズの心からのハグ、そしてアラムとサマルのキスは、つかの間でもホッとできるシーンで良かったな。
あと、久しぶりのイケイケなレッドも!


改めて親子だと自覚したリズとレッド。
この2人の関係もどう変わっていくのか。
ケイトの攻撃ダメージから、復権は出来るのか。
ヒッチン死亡の影響は。

シーズン5が日本で見られるのは一体いつになるのか。
本国では10月2日からスタート予定のようです!
それでも先だけど、うらやましい~!

登場人物はこちら

シーズン5につづく

(文:ジェーン洞)




アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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